
専門家の報酬を値切ってはいけない理由〜長く付き合う士業との正しい関係づくり
今回のテーマは「専門家の報酬」についてです。
専門家とはどんな存在か
私たちV-Spiritsグループは士業をはじめとした各分野の専門家の集団です。
一般的には税理士、弁護士、社会保険労務士、行政書士、司法書士、中小企業診断士、各種コンサルタントなどが専門家と言われることが多いです。
その多くが「顧問料」ないし「スポットでの成功報酬」という報酬体系となっていることでしょう。
元・会社員として感じた「専門家の報酬」
今となっては私も「専門家」として見られる立場になりましたが、数ヶ月前までは金融機関に勤めていた「会社員」であり、基本給+残業代という収入体系でした。
金融機関勤務時には税理士さんや司法書士さん、不動産屋(仲介)さんなどの「専門家」と触れる機会が多く、彼らの報酬体系はやはり顧問料か成功報酬でした。
「専門家の報酬を値切る」のはなぜ危険か
お客様の中には、彼らの報酬を「値切る」方が意外といらっしゃいます。
確かに、彼らの報酬は数万円から始まり、高い場合には数百万円ということもザラにあります。
値切りたくなる気持ちは確かにわかる、わかるのですが。
私は当時から「専門家の報酬を値切るのはやめた方が良い。長く付き合う専門家なら尚更だ」と助言していました。
確かに、今回の取引のみで今後一生かかわらないのであれば値切ってみても良いのかもしれません。
しかし、税理士や社会保険労務士、不動産屋さん、各種コンサルタントなどは今後も長く付き合うことが多く、末永く利益や有益な情報を届けてくれる可能性が非常に高い存在です。
専門家と長く付き合う最大のメリット
お客様から見て「専門家」と長く付き合う最大のメリットは、「積極的な提案」と「最新情報の提供」であるといえるでしょう。
いかにリテラシーの高いお客様であっても、各業界の最新情報は追えませんし、実務レベルではどのようなやり取りやテクニックが使われているのかは把握できません。
値切りの弊害:優先順位が下がる
専門家と言えども人間です。しかも、腕のある専門家ほど「超多忙」です。
報酬を値切られたお客様に、「積極的な提案」をするだけの時間的・心理的余裕はあるでしょうか?
最低限の情報提供はもちろんあるでしょうが、情報が届けられる優先順位は相対的に落ちるのではないでしょうか?
報酬に込められた専門家の誇り
専門家はそれぞれの仕事に誇りを持ち、高い理想像を自分の中に抱いています。
きちんと報酬を支払ってくださるお客様には「しっかりと仕事をしなければ専門家の名が廃る」と思っています。
腕のある超多忙な専門家が、個々のお客様の立場に立ち提案してきた情報は、「値切り」の効果よりもはるかに高い成果と利益をもたらすことでしょう。
専門家と良い関係を築くために
専門家へはしっかりと報酬を支払っておき、付き合っている過程で内容に不満がある場合はどんどん言いましょう。
改善しなければ専門家を変更すればいいのです。
V-Spiritsグループの専門家ネットワーク
V-Spiritsグループには各分野の専門家が勢ぞろいしています。
内部でそれぞれの知見をぶつけ合いながら、お客様へのベストアンサーを導きだします。
今お付き合いしている専門家に対するセカンドオピニオンも歓迎しています。
各種サービスのご案内
- 税理士変更 無料相談「試し斬り」 https://v-spirits-tameshigiri.com/
- V-Spiritsセカンドオピニオンサービス「脇差 」 https://v-spirits-wakizashi.com/
【無料相談のご案内】
起業の手続きって何から始めればいいの?といった疑問に対して適切なアドバイスを無料にて行っております。
無料相談も行っているので、ぜひ一度、ご相談ください。お問い合わせお待ちしております!
この記事を書いた人
三浦高/Takashi Miura
元創業補助金(経済産業省系補助金)審査員・事務局員
中小企業診断士、起業コンサルタント®、
1級販売士、宅地建物取引主任者、
補助金コンサルタント、融資・資金調達コンサルタント、
産業能率大学 兼任教員
2024年現在、各種補助金の累計支援件数は300件を超える。
融資申請のノウハウも蓄積し、さらに磨きを掛けるべく日々事業計画書に向き合っている。
この記事を監修した人
多胡藤夫/Fujio Tago
元日本政策金融公庫支店長、社会生産性本部認定経営コンサルタント、ファイナンシャルプランナーCFP(R)、V-Spirits総合研究所株式会社 取締役
同志社大学法学部卒業後、日本政策金融公庫(旧国民金融公庫)に入行。 約63,000社の中小企業や起業家への融資業務に従事し審査に精通する。
支店長時代にはベンチャー企業支援審査会委員長、企業再生協議会委員など数々の要職を歴任したあと、定年退職。
日本の起業家、中小企業を支援すべく独立し、その後、V-Spiritsグループに合流。
長年融資をする側の立場にいた経験、ノウハウをフル活用し、融資を受けるためのコツを本音で伝えている。